Finale version26の日本語版

ちょっと前ですが、Finaleのversion26の日本語版が発売されました。

自分としては一番よく使うソフトなので、新しいバージョンが出るたびに新機能がどういうものか興味をもって見ていますが、今回の新機能はアーティキュレーションの自動配置が中心のようです。

今私が使っているバージョンは1つ前のversion25なのですが、個人的には今回の新機能は今ひとつかな、という印象です。

確かに複数のアーティキュレーションの衝突を自動で避けてくれるのは便利ですが、ひとつの音符に3つも4つもアーティキュレーション記号がつくなんてことはめったにありませんし、2つぐらいだったら手動でもなんとかなる。

もうひとつの新機能にスラーをアーティキュレーション記号が自動で避けるというのがありますが、こちらもあまり使わないかな。Finaleのホームページに、新機能の例としてスタッカートとアクセントがある音符にスラーをつける譜例が紹介されているのですが、そもそも、スタッカートとアクセントがあるフレーズにスラーをつけることはあまりないんじゃないかという気がします。

私が出来たらいいな、と思う機能は、ステップ入力上で臨時記号の強制表示と連桁の接続・解除です。確かにステップ入力カーソルを使えばどちらも出来るのですが、私はステップ入力カーソルを使わないので、臨時記号の強制表示や連桁の接続・解除のたびに高速ステップ入力に切り替える必要があります。ステップ入力カーソルを使わずに、こうした編集が出来ればありがたいと思うのです。

もうひとつ、あればいいなと思うのが、フォントのメニューに「最近使用したフォント」とか「よく使うフォント」といった項目です。こうしたメニューがないものだから、フォントを選ぶたびにずらっと並んだフォントの一覧から目指すフォントを選ばなければならない。特に日本語などは一番下のほうにあるので、割とめんどうなのです。「最近使用したフォント」や「よく使うフォント」のような項目がフォントメニューの最初のほうにあればずいぶん楽な気がします。

 

あと、何とかならないかなと思うことがもうひとつだけあります。

長年Finaleを使っていると、時々、ずっと以前に作った楽譜を引っ張り出してくることがあります。そうした昔のバージョンで作った楽譜をversion25で開くと、フォントが変わってしまうのはしょうがないにしても、日本語の歌詞が文字化けしてしまうのが困りもの。

ではどうするかというと、私の場合は、Finale2012をまだインストールしてあるので、Finale2012で一度開いて保存します。そしてその保存したファイルをversion25で開くのです。そうすれば文字化けは回避できます。少しめんどうですが、何とかなります。

ただ問題は、Finale2012がMacOSのHighSierraやMojaveに非対応ということ。新しいOSにしてみたいと思うものの、Finale2012も使うことがあるとするとアップデートするわけにいかないのです。だから家のMacSierraのまま。version25でも文字化けしないようになれはいいのですが、システム的に無理なんだろうな・・・。